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劇場版けいおん! を見てきた。
映画で感じた違和感がわからなくて、今夜は眠れないかと思った。
けいおん、アタリマエのテーマを読み上げるシーンがないんだ。
「想いはきっと届く」
とか
「正義を貫かなければならない」
みたいな、それ誰の願望だよっていうお題目。
大体、なんでアニメを見てまで、あたかも壮大な使命が自分にあるかのように錯覚しなきゃなんねえんだ。
それはキャラの深みなんかじゃない。ただ同情を誘ってるだけだ。
でも、そういうキャラクターたちを、2次元も3次元も関係なく、多くの”俺ら”は求めてしまっているのかも知れない。
学校に行けば中身の違う通信簿を渡しながらも
「世界で1つだけの花」
大学へ行けばコミュニケーションが人間力が大事だなんだと騒ぎ立て
「ひとりでご飯を食べるなんて信じられない」
面接へ行けば自分の年齢より社歴の短い木端会社の役員に
「尊敬する歴史上の人物は誰ですか?」
会社へ行けば23時も過ぎてるってのにサビ残中に
「キミは一体結婚する気はあるのかね? そんなんじゃ将来〜……」
正直、息が詰まる。
アニメの中の日常系キャラだって、志高く生きていてくれなきゃなんか辛い。耐えられない。
神様に助けて欲しいだなんて贅沢は言わねぇからさ。
言いたいことも言えないこんな世の中だ。
時にはささやかな夢を見て、幸せそうに呟いてみたいじゃんさ。
忘れてた。映画の話。
なんだっけ。
けいおん部のみんながある目的のため協力していって、
ようやく最後、目的を達成して、一言だけありふれた言葉を使うんだ。
ほんとにそんだけで、映画は終わる。
でもなんだか、すごく気持ちがすっとした。
萌えがどうこうとかそんなんじゃなくて、今やることに意味のある内容だと思った。
最近会う奴みんな、出会い頭に自分のストーリーを語りたがる。
色々大変な目に遇ったけど、これからは頑張って行きたいです。とかなんとか。
一体どこの先生に単価いくらで書いて貰ったんだ? ってくらい、よく出来た綺麗な苦労物語。
ここからは大成功しか在り得ないってくらいのイイ所で今日に続いている。
んでも決まって、しばらくすっとそいつは黙って居なくなる。
チャレンジするのはいい。
だが、なんでも面倒見てもらえるほど甘くないって分かった途端、逃げ出してく。
そうやって不義理を繰り返してきた人生なんだろう。
あまりに都合が良すぎてどうかと思うが、それは単に俺が不器用なだけなのか。
彼らの尻拭いを何度も何度もやり直しながら、どうしても考えてしまう。
ここのところ立て続けにそういう目に遭っていて、本当の所、俺自身だって、そうしてしまえるなら……って思わない訳が無いよ。
それでもやっぱり、俺は天使に触れてみたくて、大事なものは投げ出さないように、なんとか必死でしがみついてる。
そんな毎日で。
(via lunaryue)